「この設定、危なくない?」「このメール、怪しい?」って、判断が必要な場面ほど手が止まりますよね。そんなときに“相談役”として使いやすいのが、Anthropicのサイバーセキュリティ特化モデル Claude Mythos Preview です。
今日はニュースの政治っぽい部分は置いておいて、PC作業で今日から使える「セキュリティ相談の型」を、スクショで追うつもりの細かさでまとめます。
目次
Claude Mythos Previewって何?を使う側の言葉にすると
Claude Mythos Previewは、ざっくり言うとセキュリティの読み解きに強いClaudeです。ここで言うセキュリティは、専門家がやる侵入テストだけじゃなく、日常の“困りごと”も含みます。
- 怪しいメールやDMの文章を見て「どこが危ないか」を指摘してもらう
- エラーログ(アプリの記録)を見て「何が起きてそうか」を整理してもらう
- 社内の運用ルール文を読ませて「抜け」「誤解されやすい点」を洗い出す
ポイントは、AIに「結論だけ」言わせないことです。根拠と確認手順まで一緒に出させると、実務で使える回答に寄りやすくなります。
こんな人におすすめ
- フィッシング(偽のログイン誘導)っぽいメールを見分けたい
- 自分のPCやSaaS設定が不安で、まず何を確認すればいいか知りたい
- 開発者ではないけど、ログや設定画面を読んで状況を整理したい
- チームの“安全な運用”を文章化したい(チェックリスト化したい)
無料で使える?料金は?(2026年4月時点の考え方)
Mythos Previewは「新しいモデル枠」なので、使える場所と料金はプランや提供形態で変わる可能性があります(ClaudeのWeb/アプリ、API、企業向け環境など)。ここでは迷いにくい判断軸だけ。
- まずは普段使っているClaudeの画面で、モデル選択にMythos系が出るか確認
- 出ない場合は、通常のClaudeでもこの後の「聞き方の型」はそのまま使えます
- 社内導入やAPIは、請求単位(トークン=文字量課金)になりやすいので、ログを丸ごと貼る前に“必要部分だけ”に切るのがコツです
体感ですが、セキュリティ相談は「だらだら長文」より、短い材料を何回か投げるほうが精度もコストも安定します。
使い方の手順(迷わない版):3分で“セキュリティ相談室”を作る
手順1:Claudeを開いて「相談用の前提」を最初に置く
最初の1投目で、AIの役割と禁止事項を決めます。ここをやるだけで、回答がだいぶ落ち着きます。
あなたはサイバーセキュリティ担当のアドバイザーです。
目的:私が安全に判断できるよう、リスクの見立てと確認手順を出してください。
制約:危険な操作手順(攻撃手順・侵入手順)は書かないでください。
出力:
1) 何が起きていそうか(仮説)
2) 危険度(低/中/高)
3) 今すぐやる確認(3つ)
4) 追加で必要な情報(質問)
5) 私が管理者でない場合の代替案
ここでいう「危険な操作手順」は、具体的な悪用手順のことです。相談の目的は守りなので、AIにブレーキを先に踏ませます。
手順2:材料は“そのまま貼らずに”マスキングする
スクショで説明するなら、ここが一番大事です。メール本文やログには、個人情報や社内情報が混ざりがち。
- メールアドレス、氏名、会社名、注文番号、URLのクエリ(?以降)などは [REDACTED] に置換
- URLはドメイン(example.com)の部分だけ残す、または画像にして伏せる
- ログは「エラーが出ている前後20行」くらいに切る
「全部渡したほうが当たりそう」と思いがちなんですが、セキュリティは逆です。必要最小限のほうが安全で、だいたい答えも出ます。
手順3:ケース別テンプレで聞く(そのままコピペOK)
ケースA:怪しいメールを判定してもらう
次のメールが怪しいか判定してください。
【状況】
- 受信した日時:
- 私が使っているサービス:
- そのサービスで最近した操作(ログイン/購入/パスワード変更など):
【メール本文(マスキング済み)】
---
(ここに貼る)
---
【見てほしい観点】
- フィッシングっぽいサイン
- 本物の連絡の可能性がある場合の見分け方
- 私が取るべき安全な次の一手(リンクを踏まない前提)
ここでのコツは「リンクを踏まない前提」を明記すること。AIがうっかり“踏んで確認”みたいな提案をしにくくなります。
ケースB:PC/クラウドの設定が不安(まず何を見ればいい?)
私は管理者ではありません。次の状況で、まず何を確認すべきか教えてください。
【状況】
- 使っているOS:Windows / macOS
- 使っている主なツール:Google Workspace / Microsoft 365 / Slack など
- 気になっていること:例)急にログイン通知が増えた、共有が勝手に増えた気がする
【制約】
- 管理者権限がない前提で、個人ができる確認から
【出力】
- 5分でできる確認
- 30分でできる確認
- 管理者に依頼する文面(丁寧なテンプレ)
“管理者に依頼する文面”まで作らせると、現場が一気に動きます。ここ、地味に効きます。
ケースC:エラーログを読んで状況整理したい(開発者じゃなくても)
次のログを、非エンジニアにも分かる言葉で整理してください。
【ログ】
---
(ここに貼る:前後20行程度)
---
【知りたいこと】
- 何が起きている可能性が高い?
- 情報漏えいリスクはありそう?(断定せず、根拠つきで)
- 次に確認すべき設定や画面はどこ?(製品名があるなら指定して)
失敗しないコツ:AIに「自信度」を言わせる
セキュリティ相談で怖いのは、AIがそれっぽく断言してしまうこと。なので、最後にこれを毎回つけています。
いまの回答について、
- 自信度(0〜100)
- 自信が下がる条件(追加情報が必要な点)
- 私が誤解しやすいポイント
も書いてください。
この一文があるだけで、「決め打ちの断言」が減ります。個人的に、ここが一番“効く小技”です。
まとめ:まずは「怪しいメール判定」から試そう
Claude Mythos Previewみたいなセキュリティ寄りモデルが出てくると、AIは「文章を作る道具」から「判断の補助輪」に寄っていきます。怖がって距離を取るより、マスキングして、根拠と手順を出させる運用にすると使いやすいです。
- 最初の一歩は、メール本文をマスキングしてテンプレで投げる
- AIには結論だけじゃなく「確認手順」まで出させる
- 自信度を聞いて、断言を避ける
今日やるなら、まずは受信箱にある「これ怪しいかも…」を1通、リンクを踏まずに相談してみてください。体感で“安心の作り方”が掴めます。
参考リンク
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