Manus Preferred Browserの使い方|ログイン済み環境でブラウザ自動化する手順

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Manusのブラウザ自動化でつまずきやすいのが「ログインが通らない」「拡張機能がなくて作業が止まる」「社内ネットワークに入れない」です。Preferred Browserを使うと、普段あなたが使っている“サインイン済みのブラウザ環境”をManusのBrowser Operatorに渡せるので、この3つをまとめて解消しやすくなります。

この記事では、Preferred Browserの設定から、現場で事故りにくい指示テンプレ、安全に回すためのチェックポイントまで、今日そのまま試せる形に落とします。

  • Manus Preferred Browserで何が変わるか(ログイン・拡張機能・ネットワーク)
  • Preferred Browserの設定手順(つまずきポイント込み)
  • フォーム入力や会員サイト操作を安定させるプロンプト例
  • 誤操作・情報漏えいを避ける運用ルール
  • 向いている人/向かない人の見分け方

Manus Preferred Browserとは(何がうれしい機能?)

Preferred Browserは、ManusのBrowser Operator(ブラウザ操作)に「このブラウザで作業して」と指定できる機能です。ポイントは、ただのブラウザ種類の指定ではなく、あなたがいつも使っている“環境そのもの”を選べること。

具体的には、次のような差が出ます。

  • ログイン問題が減る:普段ログインしている状態のブラウザを使えば、ID/パスワード入力や2段階認証で止まりにくい
  • 拡張機能を前提にできる:パスワード管理、翻訳、広告ブロック、社内SaaS補助など、普段の拡張機能が入った環境で進められる
  • 社内ネットワーク前提の作業が通りやすい:会社のプロキシ、VPN、SSO(シングルサインオン)など“自分のブラウザ側で成立している前提”を使える

個人的には、Manusのブラウザ自動化は「Web検索をして終わり」より、会員サイトの確認、管理画面の定型操作、フォーム入力のように“ログイン前提の作業”で差が出ると思っています。Preferred Browserは、そのための土台を整える機能です。

Preferred Browserの使い方(設定から実行まで)

ここは画面を見ながら設定するつもりで読んでください。名称はアップデートで変わることがあるので、迷ったら公式の案内も併せて確認してください。

手順1:Preferred Browserを用意する(先に整える3点)

作業が安定するかどうかは、Manus側よりも「指定するブラウザの中身」で決まることが多いです。最低限、次の3点を整えます。

  • 対象サイトにログインしておく(可能なら“ログイン維持”もオン)
  • 必要な拡張機能を入れる(例:社内パスワード管理、翻訳、社内SSO補助)
  • タブを整理しておく(関係ないタブが多いと、誤タブ操作の原因になります)

注意:セキュリティ拡張(パスワード自動入力など)が強すぎると、エージェントが操作しづらい場合があります。そのときは一時的に拡張をオフにするか、専用プロファイル(作業用ユーザー)を作ると落ち着きます。

手順2:ManusでPreferred Browserを指定する

Manusの自動化(Browser Operator)でブラウザ操作を使う画面を開き、ブラウザ関連の設定からPreferred Browserを選びます。ここで、普段使っているChrome/Edgeなど、サインイン済みのプロファイルが選べる状態になっているのが理想です。

この段階でうまく候補が出ない場合は、次を疑ってください。

  • ブラウザが最新でない/再起動が必要
  • 会社の管理ポリシーで自動操作系の連携が制限されている
  • 別プロファイルでログインしている(“仕事用”と“個人用”が混ざっている)

手順3:最初の1回は「確認ポイント付き」で走らせる

Preferred Browserは強力ですが、強力だからこそ最初から丸投げすると怖いです。初回だけは、エージェントに途中で止まって報告する地点を入れてください。

例:会員サイトで請求書をダウンロードしたい場合、いきなり「ダウンロードして保存して」で走らせるより、

  • ログイン状態が保たれているか確認
  • 請求ページまで移動
  • 対象月の請求書が見えているかスクショ相当の要約で報告
  • 最後にダウンロード実行

のように段階を区切るほうが、誤操作を潰しやすいです。

そのままコピペで使えるプロンプト例(ブラウザ自動化)

以下は、Preferred Browserを前提に「ログイン済み環境で安定して動かす」ための指示です。ポイントは、操作の自由度を残しすぎず、チェックポイントを入れること。

例1:会員サイトの固定ルーティン(確認してから実行)

Preferred Browser(私のログイン済みブラウザ)を使って作業してください。

目的:A社ポータルで今月の請求書PDFを取得したい。

手順:
1) A社ポータルを開き、ログイン済みか確認。未ログインなら「未ログイン」とだけ報告して停止。
2) 請求書(Billing/Invoices)ページへ移動。
3) 当月の請求書が一覧にあるか確認し、候補の行(年月・金額・ステータス)をテキストで報告して停止。
4) 私がOKと言ったら、当月分のみPDFをダウンロード。

注意:
- 別の月や別アカウントの請求書は開かない。
- 画面上に個人情報が見える場合は、内容を本文に書かず「個人情報が含まれるため省略」として扱う。

例2:フォーム入力(送信前に必ず止める)

Preferred Browserを使って、問い合わせフォームの下書きを作ってください。

やりたいこと:フォームの各項目を埋める。ただし送信はしない。

入力内容:
- 会社名:〇〇株式会社
- 氏名:山田太郎
- メール:taro@example.com
- 件名:見積依頼
- 本文:◯◯サービスの見積をお願いします。条件は別途共有します。

ルール:
1) 各項目に入力したら、送信ボタンの直前で必ず停止。
2) 入力欄に自動補完で別の内容が入った場合は上書きせず、どの欄が怪しいか報告して止める。
3) 添付ファイル欄がある場合は触らない。

例3:社内SaaSの管理画面(誤操作を避ける指示)

Preferred Browserを使用。

目的:社内SaaSのユーザー一覧を開き、条件に合うユーザーを「確認リスト」として抜き出す。

条件:
- ステータスが「招待中」または「無効」
- 最終ログインが30日以上前

やること:
1) 管理画面のユーザー一覧を開く。
2) 条件に合う行を、氏名ではなく「行番号・ステータス・最終ログイン日」だけでメモとして出す。
3) 削除、権限変更、無効化などの変更操作は一切しない。

不明点が出たら勝手に進めず質問して止める。

注意点・失敗しやすい点(ここで止まります)

ログイン済み=何でもできる、ではない

Preferred Browserは「ログインを引き継げる」方向に効きますが、サイト側の仕組みで止まることはあります。典型は、操作のたびに再認証が必要な管理画面、CAPTCHA、端末認証が絡むケースです。その場合は自動化の範囲を、ページ遷移と情報確認までに寄せたほうが安全です。

タブ誤爆が起きやすいので、専用プロファイルが無難

普段のブラウザが「タブ50枚」の状態だと、エージェントが意図しないタブに行く事故が増えます。可能なら、自動化専用のブラウザプロファイルを作って、必要なログインと拡張機能だけ入れるのが一番安定します。

入力してはいけない情報を、最初に線引きする

フォーム入力や会員サイト操作は、うっかり個人情報や機密が画面に出ます。運用ルールとして、少なくとも次を決めておくと安心です。

  • 個人情報が出る画面は、要約や転載をさせない(「含まれるため省略」で良い)
  • 送信・購入・削除など“取り返しがつかないボタン”は、必ず人が最終確認する
  • 保存先(ダウンロード先)を固定し、ファイル名ルールを決める

料金や仕様は変更されることがあるので、権限やデータ取り扱いの詳細は公式ページも確認してください。

向いている人(逆に、やらない方がいい人)

Preferred Browserは、次のタイプに向いています。

  • ログイン前提のサイト操作を自動化したい人(SaaS管理画面、会員ポータル、社内ツール)
  • 拡張機能やネットワーク制約があり、通常の自動ブラウザだと通らない人
  • 「送信前に止める」「チェックポイントを入れる」など、半自動で回したい人

一方、向かないのはこのあたりです。

  • ワンクリック購入や大量の一括変更など、失敗の影響が大きい作業を全自動にしたい
  • タブ整理や権限設計が面倒で、普段のブラウザをそのまま使いたい(誤爆が増えます)

まとめ(Preferred Browserは「ログイン問題」を現実的に潰す)

Manus Preferred Browserの価値は派手さではなく、ブラウザ自動化の現場で毎回詰まる「ログイン」「拡張機能」「ネットワーク」をまとめて解決しやすい点にあります。

初回は確認ポイント付きで走らせ、送信や変更操作は人が握る。この運用にしておくと、便利さと安全さのバランスが取りやすいです。

参考リンク

Photo by Igor Omilaev on Unsplash