「AIで動画も作れるらしい」と思っていたら、突然ツールが終了…こういうの、地味に困りますよね。
今回のニュースでは、OpenAIが動画生成ツールのSoraを終了する、と報じられました。とはいえ、動画づくりの“しんどい部分”は、実は動画生成そのものより企画・台本・構成・素材指示・チェックにあります。ここをChatGPT/Claude/Geminiで固めておくと、ツールが変わっても崩れにくいです。
目次
今回のニュースを「使う側」に寄せて話すと
Sora終了の話はショックに見えますが、今日から使う人にとって重要なのはここです。
- 特定ツール頼みのワークフローは折れやすい(サービス終了・仕様変更が普通に起きる)
- 動画の品質は“前工程”で8割決まる(構成、尺、見せ場、テロップ、言い回し)
- 生成AIは「動画を作る」より「動画が作れる状態に整える」が得意
なので今日は、Soraの代わりの動画生成ツール紹介ではなく、どの動画ツールにも乗り換え可能な“台本・絵コンテ・素材指示”の作り方に絞ります。
こんな人におすすめ
- YouTubeや社内動画を作りたいけど、何から決めればいいか迷う
- 撮影や編集の前に、構成を固めて手戻りを減らしたい
- 外注(編集者・デザイナー)に出すための指示書を作りたい
- ツールが変わっても使える“型”が欲しい
料金は?無料でもできる?(2026年3月時点の考え方)
結論、今回の手順は無料枠でもかなり試せます。ただし「長文のやりとり」や「複数パターン生成」をガンガン回すなら有料が楽です。
- ChatGPT:無料枠あり。有料は作業量が多い人向け(回数・速度・機能が安定)
- Claude:無料枠あり。文章の整理・言い回し調整が気持ちいい
- Gemini:無料枠あり。Googleサービスを使う人は相性が良い
ここではツール名より、出力物(台本・絵コンテ・指示書)を残すのがポイントです。成果物が手元に残れば、次のAIや別サービスにそのまま渡せます。
今日からの手順:動画制作を「5つの紙」に分解する
動画づくりって、いきなり編集ソフトを開くと高確率で迷子になります。AIに頼むときも同じで、まず作るべき紙(ドキュメント)を分けると一気に進みます。
- ① 目的メモ(誰に何をしてほしい?)
- ② 企画案(3案くらい)
- ③ 台本(読み上げ)
- ④ 絵コンテ(シーン割り、尺、画面要素)
- ⑤ 素材・編集の指示書(テロップ、BGM、効果音、注意点)
ステップ1:目的メモをAIに“詰めてもらう”
まずは30秒でいいので、あなたが持っている情報を雑に書きます。箇条書きでOKです。
あなたは動画ディレクターです。
以下の雑メモをもとに、目的メモ(視聴者・ゴール・NG・尺・トーン)を質問しながら完成させてください。
# 雑メモ
- テーマ:AIで議事録をラクにする
- 視聴者:社内の営業(ITは詳しくない)
- 伝えたい:まずは要約→次にメール下書きまで
- 尺:2分くらい
- 売り込みは弱めに、実用寄り
ポイントは質問させることです。AIが勝手に決め打ちすると、あとでズレます。最初に「確認の質問」をさせると、完成度が上がります。
ステップ2:企画を3案出して「選ぶ」
次に、同じ目的でも切り口を変えた企画を出します。ここはAIが得意です。
目的メモを踏まえて、2分動画の企画を3案ください。
各案に
- 冒頭のつかみ(最初の5秒)
- 伝える順番(3点)
- 視聴後にしてほしい行動
を入れてください。
トーンは“友だちに教える感じ”。
ここで私はだいたい、一番「作りやすい」案を選びます。バズりそう、よりも、撮影・編集がラクな方が継続できるからです。
ステップ3:台本は「読み上げ原稿」と「テロップ原稿」を分ける
動画が一気にそれっぽくなるコツは、台本を2種類作ることです。
- 読み上げ:耳で理解できる短文
- テロップ:目で拾える名詞中心
選んだ企画案で、2分動画の台本を作ってください。
出力は2種類:
A) 読み上げ原稿(口語、1文は短め)
B) テロップ原稿(要点のみ、最大12文字目安を多用)
条件:
- 専門用語には(かんたんな説明)をつける
- 冒頭5秒で「今日得られること」を言い切る
テロップ原稿を別に作っておくと、編集で迷いません。「どこを画面に出す?」の悩みが減ります。
ステップ4:絵コンテは「秒数」と「画面要素」を固定する
ここが一番おいしいところです。動画生成ツールが何であれ、編集者が誰であれ、絵コンテがあると通ります。
次の条件で絵コンテ(シーン表)を作ってください。
- 全体120秒
- 8〜10シーン
- 各シーンに「秒数」「画面(何を見せる)」「セリフ」「テロップ」「BGM/効果音のニュアンス」を入れる
- 画面は“撮影なし”想定(スライド、画面録画、図解、素材写真で成立させる)
「撮影なし想定」にしておくと、今日中に形にできます。最初はこれが大事。
ステップ5:外注や共同作業に効く「素材・編集 指示書」を作る
最後に、編集の指示書をAIに整形してもらいます。これがあると、あなたの頭の中がチームに移植できます。
上の絵コンテをもとに、編集指示書を作ってください。
含めたい項目:
- 素材リスト(必要なスクショ、アイコン、図解、B-roll素材)
- テロップのルール(色、強調、句読点)
- NG例(文字が多すぎる、専門用語だけ、同じ画面が長い等)
- 納品形式(16:9/9:16両対応の注意)
ここまでできたら、動画生成ツールが変わっても、撮影に切り替えても、編集者に渡しても回ります。
よくある失敗と、回避のコツ
失敗1:AIに「いい感じに作って」で丸投げする
だいたい抽象的な動画になります。回避策は、最初に尺(秒)とシーン数を固定すること。
失敗2:専門用語が増えて視聴者が置いていかれる
対策はシンプルで、台本作成の条件に(ひとこと説明)を必ず付けるだけです。
失敗3:テロップが長すぎて編集が破綻する
テロップは「最大12文字目安」を多用、はかなり効きます。長いのはナレーション側に逃がしましょう。
まとめ:ツールが終わっても残る“型”を先に持とう
Sora終了のニュースは残念ですが、動画制作の勝ち筋は「生成ツール」より作業の型にあります。ChatGPT/Claude/Geminiのどれでもいいので、まずは次の順に1本作ってみてください。
- 目的メモをAIに質問させて固める
- 企画を3案出して、作りやすいものを選ぶ
- 台本を「読み上げ」と「テロップ」で分ける
- 絵コンテで秒数と画面要素を固定する
- 指示書にして、次回からコピペで回す
まずは2分動画でOKです。短いのを1本作れるようになると、次から一気にラクになります。
参考リンク
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