Manus スケジュール機能の使い方|Scheduled Tasks 2.0で定期タスクを自動化する手順

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Manusのスケジュール機能(Scheduled Tasks 2.0)は「決まった時刻に、決まった作業を回す」ための仕組みです。チェックリスト運用や通知、ファイル更新など“毎回同じ流れ”を、手作業から外せます。この記事では、時間ベースとイベントベースの違いから、実際に動く形までの手順とプロンプトをまとめます。

  • Scheduled Tasks 2.0でできること(時間ベース/イベントベースの整理)
  • 止まりにくいスケジュールの作り方(タスク設計のコツ)
  • そのまま貼れるプロンプト例(毎週・毎月・イベント発火)
  • 失敗しやすい点(権限、入力データ、通知、実行ログ)
  • 向いている人・向かない人の見分け方

Manusのスケジュール機能(Scheduled Tasks 2.0)とは

Manusのスケジュールは、繰り返し作業を自動で実行するための仕組みです。大きく分けて2種類あります。

1) 時間ベースの自動化(毎朝・毎週・毎月など)

「毎週月曜9時に、定例の準備をする」「毎月末に、集計して報告を作る」のように、時刻をトリガー(開始条件)にしてタスクを回します。人がやると“忘れる・遅れる・同じ手順を繰り返す”が起きやすいところを狙うと効果が出ます。

2) イベントベースの自動化(Manusで作ったWebアプリのイベント発火)

Manusで構築したWebアプリ側の「イベント(例:フォーム送信、レコード追加など)」をきっかけに後続処理を走らせるタイプです。時間で回すより、リアルタイムに近い動きになります。

個人的には、はじめて触るならイベントベースよりも時間ベースから始めるのが失敗しにくいです。理由は単純で、イベント設計は「どのイベントがいつ出るか」を決めないと、想定外のタイミングで回って混乱しやすいからです。

スケジュールで自動化しやすいタスクの選び方(詰まりにくい条件)

Scheduled Tasks 2.0を“ちゃんと回る”形にするには、題材選びが半分です。おすすめは次の条件に寄った作業です。

  • 入力が少ない(もしくは入力が固定)
  • 判断が少ない(Yes/Noが明確)
  • 失敗してもリカバリできる(やり直しが効く)
  • 成果物の形が決まっている(チェックリスト、一覧、通知文など)

逆に、いきなり「状況を見て最適に判断して全部片付けて」は止まりやすいです。スケジュールは放置しがちなので、丸投げほど事故ります。

Manus スケジュール機能の使い方:設定から実行まで(画面操作のつもりで)

UIや項目名は更新されることがあります。迷ったら「Schedules / Scheduled Tasks」周辺を探し、実行ログが見える場所(RunsやHistory)まで先に確認してください。ログが見えない状態で作り始めると、失敗時に原因が追えません。

手順1:タスクを「1回で完結する形」に切る

スケジュールに向くのは、1回の実行が短く終わるタスクです。たとえば「毎週の棚卸し」をそのまま投げず、こう切ります。

  • 対象データを読み取る
  • 差分を抽出する
  • 決まった形式で出力する
  • 指定先に通知する

この4つを、プロンプト上でも明示します。曖昧にすると、実行のたびに手順がブレます。

手順2:入力(参照先)と出力(保存先・通知先)を固定する

スケジュールで多い失敗が「どこを見に行けばいいの?」「どこに出せばいいの?」で止まるパターンです。時間になったら勝手に回るからこそ、参照先と保存先を固定して書きます。

  • 参照:特定のURL、特定のフォルダ、特定のテーブルなど
  • 出力:特定の場所(例:固定のフォルダ、固定のチャンネル、固定のメール)
  • 通知:成功・失敗の両方を通知する(失敗を黙らせない)

手順3:Schedulesで新規作成し、実行条件を選ぶ

Schedules(Scheduled Tasks)から新規作成し、トリガーを選びます。

  • 時間ベース:曜日・時刻・タイムゾーンを指定
  • イベントベース:対象アプリとイベント種別を指定

タイムゾーンは地味に重要です。海外サービスだとデフォルトがUTCのことがあり「朝9時のつもりが夕方だった」が起きます。

手順4:最初は「本番」ではなく“テスト出力”で1回走らせる

いきなり本番フォルダや本番通知先に出すと、失敗時に後片付けが増えます。最初の1〜2回は、テスト用の出力先(フォルダやチャンネル)を用意して、出力形式が安定するか確認してください。

コピペで使えるプロンプト例(Scheduled Tasks 2.0用)

以下は、スケジュール実行で止まりにくいように「入力→処理→出力→通知→例外時」をセットにした形です。あなたの環境に合わせて、参照先と保存先の固有名詞だけ置き換えてください。

例1:毎週の定期チェック(「未完了だけ」集めて通知)

あなたは実行係です。毎週月曜の9:00(JST)に、以下を順番に実行してください。

【目的】
今週対応が必要な“未完了”だけを短く一覧にして、見落としを減らす。

【入力(参照先)】
- タスク管理表:{URLまたは参照先}
- 参照する列:担当者 / 期限 / ステータス / タイトル / リンク

【処理】
1) ステータスが「未完了」「進行中」の行だけ抽出
2) 期限が過去のものは「期限超過」と明記
3) 担当者ごとに並べ替え
4) 重要度の判断はしない(表の情報だけで整形する)

【出力(保存先)】
- 出力先:{固定の保存先}
- フォーマット:
  - 担当者名
    - [期限] タイトル(リンク)

【通知】
- {通知先}に「今週の未完了タスク一覧」を投稿
- もし入力が取得できない・列名が見つからない場合は、推測で進めずに理由を添えて失敗通知する

例2:毎月の棚卸し(差分だけ出す)

毎月1日の10:00(JST)に実行。

【目的】
先月分と比べて、増減があった項目だけを抜き出して確認をラクにする。

【入力】
- 先月の集計:{参照先A}
- 今月の集計:{参照先B}

【処理】
1) 両方のデータを同じキー(例:商品ID/案件ID)で突合
2) 数値が変化した行のみ抽出
3) 変化量(今月-先月)と変化率を計算
4) 上位10件の増加・上位10件の減少を分けて出力

【出力】
- {固定の保存先}に「月次差分レポート」を作成
- レポートは結論から:増加トップ、減少トップ、確認が必要な例外(キー欠損など)の順

【通知】
- {通知先}に、増加トップ3・減少トップ3だけを短く貼り、全文のリンクを添える
- 例外(突合できないキー)があれば、件数と代表例を必ず通知する

例3:イベント発火(フォーム送信後の後続処理を固定化)

イベント「フォーム送信(New submission)」が発生したら実行。

【目的】
フォーム回答を受け取った後の“いつもの後処理”を毎回同じ品質で終わらせる。

【入力】
- イベントで渡される値:氏名 / 連絡先 / 用件カテゴリ / 本文 / 希望日

【処理】
1) 用件カテゴリで振り分け(不明なら「要確認」)
2) 不足項目があれば、不足リストを作成
3) 返信用の下書きを1通作る(事実だけ。約束はしない)

【出力】
- 受付一覧に1レコード追加:{保存先}
- 返信下書きを保存:{保存先}

【通知】
- {通知先}に、カテゴリ・不足項目の有無・下書きリンクを投稿
- 不足がある場合は「送信者に確認が必要」と明記

注意点(ここで止まりやすい)

権限とログインが切れると、スケジュールは黙って失敗する

コネクタ(連携先)やブラウザ権限が期限切れになると、実行だけが失敗し続けることがあります。スケジュール作成後に必ず「失敗時の通知」を有効にし、実行ログで失敗理由が追える状態にしてください。

入力データの列名変更、フォルダ移動に弱い

人が運用している表は、列名が変わりがちです。「列名が見つからない場合は停止して通知」とプロンプトに書いておくと、勝手に別列を拾って事故るのを防げます。

“出力を増やしすぎる”と結局読まなくなる

スケジュールの罠は、毎日・毎週と情報が積み上がって、誰も見なくなることです。通知は「結論だけ(上位3件、例外件数)」に絞り、詳細はリンクに逃がすのが現実的です。

料金・利用条件は変わるので公式で確認する

スケジュール機能や連携機能は、プランによって利用可否が変わることがあります。運用に入れる前に、Manusの公式ページで最新の条件を確認してください。

向いている人・向かない人

向いている人

  • 毎週・毎月の“同じ手順”に時間を取られている
  • 作業の品質を一定にしたい(担当者でばらつくのが嫌)
  • リマインドやチェックリストを、通知まで含めて定着させたい

向かない人(先に整えると良い)

  • 入力元が毎回変わる(参照先が固定できない)
  • 判断が多く、基準が言語化できていない
  • 失敗時に誰が直すか決まっていない(放置されやすい)

まとめ

ManusのScheduled Tasks 2.0は、定期作業を「忘れず・同じ手順で・同じ形で」回すための機能です。コツは、タスクを小さく切って、参照先と出力先を固定し、失敗通知とログ確認までセットにすること。迷ったら、まずは時間ベースで“テスト出力”から始めるのが安全です。

参考リンク

Photo by Steve A Johnson on Unsplash