ChatGPTまわりのアップデートって「結局なにが便利になったの?」が分かりにくいですよね。今回のGPT-5.4は、長い資料を丸ごと扱う・調べ物をしながらまとめる・コーディングを進めるが、かなり現実的になった印象です。
この記事では、難しい話は置いておいて「今日からの使い方」に絞って、手順とプロンプト例をセットで紹介します。
目次
GPT-5.4で何が変わった?(ライト版)
ニュースによるとGPT-5.4は「プロの仕事向けに、より高性能&効率的」なモデルで、特にコーディング、コンピューター操作(computer use:画面操作を伴うタスク)、ツール検索(tool search:外部ツールを使って調べたり参照すること)、そして超長文のコンテキスト(context:会話や資料の“前提”)が強化されています(最大100万トークン級)。
- Pro:普段使いで「速さ・コスパ・安定」を狙うイメージ
- Thinking:難しめの整理や設計、詰まりやすい問題を「じっくり」解くイメージ
どっちを選べばいいか迷ったら、まずはProで作業を進める→詰まったらThinkingに切り替えるがラクです。
こんな人におすすめ
- 長いPDFや議事録を、毎回要約するのがしんどい人
- 調べ物→文章化までを一気通貫で終わらせたい人
- コーディングで「何から手をつけるか」を一緒に整理してほしい人
- AIは気になるけど、プロンプト(指示文)を考えるのが面倒な人
使い方①:長文(PDF/議事録)を“崩さず”要約する
GPT-5.4の強みのひとつが、長い文章を「途中で雑に省略せず」扱いやすいところ。コツは、最初に要約の型(フォーマット)を指定することです。
手順(ブラウザのChatGPT想定)
- ChatGPTを開く
- モデルをGPT-5.4 Proに(選べる場合)
- PDFやテキストを貼る(もしくはアップロード機能がある場合はアップ)
- 下のプロンプトをそのまま投げる
プロンプト例:議事録を“そのまま使える”形に整える
次の議事録を、社内共有に使える形で要約して。
【出力フォーマット】
1) 3行まとめ(結論だけ)
2) 決定事項(箇条書き)
3) 未決事項/論点(箇条書き)
4) TODO(担当/期限/タスクの3列の表)
5) リスク(起きそうな問題と対策)
【条件】
- 原文の固有名詞と数値は必ず保持
- あいまいな箇所は「不明」と書き、推測で埋めない
- 重要度が高い順に並べ替える
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(ここに議事録本文)
ポイントは「推測で埋めない」を明記すること。ライトユーザーほど、AIが“それっぽく補完”して事故るのを避けたいので、ここは入れておくのがおすすめです。
使い方②:調べ物→要点整理→下書きを一気にやる(ツール検索前提)
GPT-5.4は「調べながらまとめる」系がやりやすい流れです。ここでの専門用語はツール検索(tool search:Webや外部データを参照する動き)。使える環境だと、出典を示しながら文章化しやすくなります。
手順
- モデルはGPT-5.4 ProでOK(速いので)
- 調べたいテーマと「何に使うか」(社内メモ、提案書、ブログ等)を言う
- 出典の出し方(リンク形式、箇条書き等)も指定する
プロンプト例:出典つきで“社内説明”を作る
テーマ:中小企業向けに生成AIを導入するメリットと注意点
用途:社内向け説明資料のたたき台
やってほしいこと:
1) 最新情報を調べて(可能ならツール検索を使用)、重要ポイントを5つに絞る
2) それぞれ「現場で起きがちな失敗例」と「回避策」を1つずつ付ける
3) 最後にA4 1枚相当の文章にまとめる
条件:
- 参照した出典URLを末尾に箇条書き
- 不確かな情報は断定しない
- 専門用語には(かんたんな説明)を添える
このテンプレを覚えておくと、「調べる→整理→文章化」が毎回ほぼワンプロンプトで終わります。
使い方③:コーディングは“実装”より先に「設計の会話」をする(Thinkingが刺さる)
コーディング支援って、いきなりコードを書かせると遠回りになりがちです。GPT-5.4はコーディングが強いと言われていますが、ライトユーザーほどまずは仕様の整理に使うのが成功しやすいです。
おすすめの流れ
- Proで「要件→機能→画面/API→データ」の順に整理
- 迷ったらThinkingに切り替えて「選択肢比較」「落とし穴洗い出し」
- 最後に「最小実装(MVP:まず動く最小版)」のコードを書かせる
プロンプト例:個人開発の最小構成を決める
あなたはシニアエンジニアとして相談に乗って。
作りたいもの:家計の支出をカテゴリ別に集計する小さなWebアプリ
スキル:HTML/CSS/JavaScriptは少し、サーバーは未経験
お願い:
1) 最小実装(MVP)で必要な機能を箇条書き
2) 技術スタック(使う技術の組み合わせ)の候補を2案出して、初心者向けにメリデメ比較
3) データ設計(どんな項目を保存するか)を表で
4) 最初の1週間の作業タスクを、1日単位で提案
条件:
- 難しい用語には(やさしい説明)
- 迷った点は質問してから進めて
「質問してから進めて」を入れると、勝手に決め打ちされにくくなって安心です。
料金は?無料でも使える?(ざっくり目安)
料金はプランや提供形態で変わるので、ここでは“考え方”だけ押さえましょう。
- 無料枠:使えるモデルや回数に制限があることが多いです(混雑時は特に)
- 有料プラン:最新モデル(例:GPT-5.4)や高性能モード(Thinking等)が使いやすく、仕事用途だと元を取りやすいです
「まず試したい」なら無料で触って、長文要約や仕事の下書きで“毎週30分以上”浮く感触があれば有料を検討、が現実的です。
まとめ:まずはこの3つだけ試してみよう
- 長い資料は「出力フォーマット指定+推測禁止」で要約する
- 調べ物は「用途+出典の出し方」までセットで頼む
- コーディングは「設計の会話→MVP→実装」の順にする(詰まったらThinking)
プロンプトは凝らなくて大丈夫で、型(フォーマット)を決めるだけで成功率が上がります。今日のところは、この記事のプロンプトをコピペして1回動かしてみてください。たぶん「これなら自分でも使えるかも」って感覚がつかめるはずです。
参考リンク
- OpenAI launches GPT-5.4 with Pro and Thinking versions(TechCrunch AI)
- Introducing GPT-5.4(OpenAI Blog)
- GPT-5.4 Thinking System Card(OpenAI Blog)
- Reasoning models struggle to control their chains of thought, and that’s good(OpenAI Blog)
Photo by Zulfugar Karimov on Unsplash

