Google Workspace(Docs/Sheets/Slides/Drive)に入ったGeminiが、ただの「文章生成」から一歩進んで、資料作成や表づくりを“中で完結”させやすくなってきました。
今回は「難しい設定なしで、仕事のよくある作業を速くする」ことに絞って、具体的な手順とそのままコピペできるプロンプト例をまとめます。
目次
今回のアップデート、何がうれしい?(ざっくり)
ニュースを見る限り、ポイントは「GeminiがWorkspaceの中により深く入り、作業の途中で呼び出して、そのまま形にできる」ことなんです。
- Docs:文書内でGeminiチャットを開いて、下書き→整形→言い回し変更まで流れ作業にしやすい
- Sheets:説明だけで表の骨組みを作ったり、分析(データの傾向を見つけること)を進めやすい
- Slides:文章を要点化してスライド構成に落としやすい
- Drive:探し物(ファイル検索)を“会話っぽく”やりやすい
「どのボタン押せばいいの…?」ってなる前に、まずはよく使う2〜3パターンだけ覚えるのがおすすめです。
こんな人におすすめ
- 議事録や提案書の下書きに時間がかかる人
- 表計算が苦手で、Sheetsがとっつきにくい人
- 社内向け資料が多く、スライドの構成作りがしんどい人
- Driveの中で「どこに入れたっけ…」が日常の人
無料で使える?料金は?(ここ重要)
今回のWorkspace内Gemini強化は、基本的にGoogle Workspaceの契約(会社・学校など)や、WorkspaceのAI系プランの対象として提供される形が中心です(一般の無料Googleアカウントで常に全部使える、というタイプではないことが多いです)。
- 個人:使える範囲はアカウント/地域/プランで変わります
- 会社・チーム:管理者がAI機能を有効化しているかで変わります
なので最初に、あなたのDocsやSheetsにGeminiアイコンや「Gemini」メニューが出ているかだけ確認しましょう。出ていれば、だいたい今日から試せます。
まず試したい:Docsで「下書き→整える」を10分短縮
手順(Docs内で完結)
- Google Docsを開く
- 右上やサイドにあるGemini(チャット)を開く(表示は環境で少し違います)
- 目的を一言で伝える(例:提案書、案内メール、議事録要約)
- 出てきた文章を文書に挿入し、必要箇所だけ直す
- 同じチャットで「もっと短く」「敬語に」「箇条書きに」など整形指示を追加
コピペで使えるプロンプト例(Docs)
社内向けの提案書って、内容より“型”を作るのが面倒なんですよね。まずは骨組みをAIに作らせるのがコツです。
あなたは社内向け提案書の編集者です。
以下の条件で提案書の下書きを作ってください。
# 目的
〇〇の作業時間を削減する
# 読者
非エンジニアの部長・課長
# 形式
見出し(背景/課題/提案/期待効果/進め方/費用感/リスク)を付け、各見出しは3〜5行。
最後に次アクションを箇条書きで。
# 前提メモ
- 現状:手作業の転記が多い
- 痛み:ミスが出る、締切前が地獄
- 方針:テンプレ化+自動化(できる範囲で)
出てきた文章が“それっぽいけど固い”場合は、追いプロンプトで整えられます。
上の文章を、社内メールでそのまま送れるトーンに直してください。
・丁寧すぎない(です・ます)
・一文を短く
・専門用語には(かんたん説明)を添える
Sheetsが苦手でもOK:「表を作って」から入る
SheetsのGemini強化は、個人的にライトユーザーに一番効くと思っています。ゼロからセルを設計するのがしんどい人ほど、AIの恩恵が大きいです。
手順(最短ルート)
- Google Sheetsを開いて新規作成
- Gemini機能(サイドパネルなど)を開く
- 「何の表がほしいか」と「列名」を日本語で伝える
- 生成された表を土台に、必要な列だけ追加/削除
- 追加で「集計して」「グラフ案出して」で仕上げる
コピペで使えるプロンプト例(Sheets)
まずは“家計簿”みたいな身近な例で慣れるのがおすすめです。
1か月分の支出管理シートを作ってください。
列は「日付」「カテゴリ」「支払方法」「金額」「メモ」「固定費フラグ」にして、
カテゴリは候補(食費/日用品/交通/サブスク/交際/その他)を入力規則(選択式)にしてください。
仕事用なら、こんな感じが鉄板です。
案件管理シートを作ってください。
列:案件名、担当、ステータス(未着手/進行中/レビュー中/完了)、期限、優先度(高/中/低)、次アクション、更新日。
「期限までの残日数」列を追加して自動計算する式も入れてください。
※「入力規則(選択式)」「式(関数)」は専門用語っぽいですが、要は“プルダウン”と“自動計算”です。そこまで作ってもらうと一気にラクになります。
Slides:文章を「スライド構成」に変えるコツ
スライドは、文章をそのまま貼ると読まれないので、「見出し+要点」に変換するのが大事。ここをGeminiに任せると速いです。
手順
- Google Slidesを開く
- Geminiを開く
- 元ネタ(箇条書きメモでもOK)を貼る
- 「スライドの枚数」「聞き手」「結論」を指定
- 生成結果をベースに、あなたの言葉を少し足す
コピペで使えるプロンプト例(Slides)
以下のメモを、5枚の社内共有スライド構成にしてください。
対象:営業チーム(忙しい)
ゴール:明日から何を変えるかが分かること
条件:各スライドは「タイトル+箇条書き3つ」まで。
---メモ---
(ここにあなたのメモを貼る)
Drive:探し物は「質問のしかた」で時短できる
Drive内検索は、ファイル名が思い出せない時に詰みがちですよね。Geminiが入ってくると、「内容ベースで探す」方向に寄せやすくなります。
おすすめの聞き方(例)
先月の「見積」について、取引先A社向けの資料を探しています。
・たぶんPDFかスライド
・中に「更新費用」という言葉が入っていた気がする
候補をいくつか出して、どれがそれっぽいか判断材料も教えてください。
※ここは権限(閲覧できる範囲)に依存します。会社アカウントの場合は特に、共有設定の範囲内での検索になります。
うまくいくコツ:プロンプトは「条件3点セット」
ライトユーザーでも成功率が上がる、超シンプルな型があります。
- 誰向け?(例:非エンジニアの上司、顧客、社内メンバー)
- 何の目的?(例:意思決定、共有、依頼、合意形成)
- どの形式?(例:見出し構成、箇条書き、表、5枚スライド)
これだけで「それっぽいけど使えない」文章が激減します。
まとめ:まずは「Docsの下書き」か「Sheetsの表作り」から
Workspace内のGeminiが強くなるほど、AIは“別アプリ”ではなく、普段の作業の横にいる相棒になっていきます。難しい使い方より、毎日やってる作業を1つだけ置き換えるのがいちばん効きます。
- まずはDocsで下書き→整形を試す
- 次にSheetsで「表を作って」から入る
- 慣れたらSlidesで構成化、Driveで探し物を時短
今日の宿題は1つだけ。「いつも作ってる文書」を開いて、この記事のプロンプトを1回コピペしてみてください。たぶん、想像よりちゃんと使えます。
参考リンク
- Gemini in Google Sheets just achieved state-of-the-art performance.(Google AI Blog)
- Google’s Gemini AI is getting a bigger role across Docs, Sheets, and Slides(The Verge AI)
- Google rolls out new Gemini capabilities to Docs, Sheets, Slides, and Drive(TechCrunch AI)
- I Used Google’s New Gemini-Powered ‘Help Me Create’ Tool in Docs. It’s Great at Corporate-Speak(Wired AI)
Photo by Jonathan Kemper on Unsplash


