「AIで商品写真を作ってみたけど、なんか全部“素材サイト感”がある…」って、ありますよね。
最近のブランド撮影は、AI画像生成を“遊び”じゃなくて、ルックブックやECカタログの実務ツールとして使う流れが強くなってきました。今日は、ブランドっぽい写真を出すためのプロンプトの作り方を、スクショで説明するつもりの細かさでまとめます。
目次
今回のニュースを「使う側」に寄せると
Manusのブログで「ブランド撮影にAI画像を使うなら、雑な一言(例:いい感じのシャツの写真)だと、雑なストック写真が返ってくる」という話が出ていました。これ、身に覚えがある人多いはず。
AI画像生成のコツは、長文にすることではなく、“ブランドの決め事”を先に固めて、毎回そこはブレないように指示することです。撮影現場でいう「照明」「レンズ」「スタイリング」「ロケーション」「モデル」「レタッチ方針」を、テキストで再現する感じですね。
こんな人におすすめ
- EC用に商品写真が必要だけど、撮影のたびにコストと時間が重い人
- 広告用の“世界観”は欲しいけど、毎回クリエイティブがブレる人
- デザイナーに投げる前に、たたき台(方向性の見本)を早く作りたい人
- 「AIで作った感」を消して、普通に“ブランドの写真”として見せたい人
無料で使える?料金は?(2026年4月時点の考え方)
ここは正直、使う画像生成サービス次第です(ChatGPTの画像、Midjourney、Adobe Firefly、各種APIなど)。なので、この記事では値段を断定しません。その代わり、料金で迷いにくい考え方を置いておきます。
- まずは無料枠か少額プランで「1商品1カット」を再現できるか試す
- うまくいったら、次は「背景違い3パターン」「構図違い3パターン」を量産して、時間単価が合うか確認
- 最終的に“人の撮影”と混ぜる(主役だけ実写、背景だけAIなど)と費用対効果が出やすい
私は、いきなり月額を上げるより、先にプロンプトの型を作ってから課金する方が失敗しにくいと思っています。型がない状態だと、生成回数だけ増えて溶けます。
使い方の手順:ブランド写真プロンプトを作る(迷わない版)
ここからが本題です。やることは4ステップ。ポイントは「毎回ゼロから考えない」こと。
手順1:まず「ブランドの固定要素」を箇条書きにする
最初に、プロンプトの“上段テンプレ”を作ります。これは毎回使い回します。
- ブランドの気分:ミニマル / クラフト感 / ストリート / ラグジュアリー など
- 色のルール:ベースカラー、差し色、彩度(派手か抑えるか)
- 光:柔らかい自然光、硬い直射、スタジオのソフトボックス など
- 背景:無地、室内、街、自然、素材(木、金属、石)
- カメラ感:35mm/50mmっぽい、浅い被写界深度(背景ボケ)など
- 仕上げ:肌はナチュラル、コントラスト弱め、粒状感少し、など
ここが決まると、生成結果が一気に「同じブランドの写真」に寄っていきます。
手順2:「商品情報」は短く、でも曖昧さゼロで書く
商品説明は、長文のセールスコピーを入れるより、視覚的に必要な情報だけが効きます。
- 種類:Tシャツ、シャツ、ジャケット、スニーカーなど
- 素材:コットン、リネン、レザーなど
- 色:ブラック、生成り、ネイビー(具体色)
- 特徴:襟の形、ボタン数、ロゴ有無、ステッチ、丈感
「いい感じ」「おしゃれ」みたいな言葉は、だいたいストックフォトになります。
手順3:「撮影の指示」を“カメラマンに頼むつもり”で書く
ここが一番効きます。例えば、同じシャツでも「EC用の正面」と「広告の気分写真」では指示が違う。
- 構図:バストアップ、全身、商品寄り、俯瞰など
- ポーズ:歩いている、壁にもたれる、座る、手元だけ
- 視線:カメラ目線、外す
- 余白:テキスト載せるなら左右に余白多め、など
手順4:最後に「NG集(ネガティブプロンプト)」を足す
ネガティブプロンプト(出してほしくない要素の指定)は、地味だけど効きます。特にブランド写真だと、余計な小物や“作り物感”がノイズになりがち。
例としてはこんな感じ。
NG: overly glossy skin, excessive HDR, random logo, weird text, extra fingers, distorted hands, plastic texture, fake watermark, low-resolution, unnatural fabric wrinkles
英語に寄せているのは、多くの生成モデルが英語の方が安定しやすいからです(もちろん日本語でも試す価値あります)。
コピペで使える:ブランド写真プロンプト例3つ
ここからは、すぐ叩ける形で置きます。ツールごとに書式は違いますが、まずはこの骨格でOKです。
例1:ECの「白背景・商品が主役」
目的: EC商品写真。清潔で正確。影は薄く自然。
被写体: 無地のオックスフォードシャツ、ライトブルー、長袖、ボタンダウン、ロゴなし。
モデル: 20代〜30代、ニュートラルな表情、肌は自然。
撮影: 白背景のスタジオ、ソフトボックスの柔らかい光、正面、胸から上の構図。服の色と質感が正確に見える。
カメラ: 50mm相当、浅い被写界深度は弱め(商品が全部くっきり)。
仕上げ: コントラスト控えめ、色はナチュラル。
NG: 文字、透かし、余計なアクセサリー、過度なボケ、誇張された光沢、手の崩れ
例2:ルックブックの「ブランドの気分」
目的: ルックブック。ミニマルで都会的。静かな高級感。
被写体: 黒のリネンジャケット、マットな質感、シングル、細身。
ロケーション: コンクリート壁のあるギャラリー空間、余白多め。
光: 窓から入る柔らかい自然光、影は薄い。
構図: 全身、縦位置、モデルは歩き出す直前の一瞬。視線はカメラの外。
カメラ: 35mm相当、少しだけ背景ボケ。
仕上げ: 彩度低め、粒状感ほんの少し、シャープすぎない。
NG: 派手な色、雑多な小物、ギラつく反射、過度なHDR、ロゴ文字、手や指の崩れ
例3:広告用の「テキストを載せる前提」
目的: 広告バナー用。左側に大きな余白(コピーを載せる)。
被写体: 白いスニーカー、ミニマル、ロゴなし、少しだけ使用感のあるリアルさ。
シーン: 早朝の歩道、路面は乾いている。
光: 朝の斜光、硬すぎない。影は長め。
構図: 右寄せ。足元メインで、上半身はフレーム外。動きのある一歩。
カメラ: 50mm相当、背景は軽くボケ。
仕上げ: 透明感、色は自然、やりすぎない。
NG: 文字、透かし、過剰な光沢、プラスチック感、歪んだ靴、異常な足の形
失敗しがちなポイント(ここだけ押さえるとラク)
- 「モデルがきれい」より「撮影条件が具体的」の方が、写真っぽさが出ます。
- ブランドの固定要素(色、光、背景、仕上げ)をテンプレ化すると、量産しても統一感が残ります。
- 迷ったら、構図を「正面」「全身」「手元」の3種類に固定して、まず型を作るのがおすすめです。
個人的には、最初から100点を狙うより、“60点の見本を10分で出す”方がうまくいきます。見本があると、次に何を直すかが言葉にできるんですよね。
まとめ:まずは「テンプレ1枚」から試そう
AI画像生成でブランド写真っぽさを出すコツは、センスよりも再現できる指示です。
- 最初に「ブランドの固定要素」を決めてテンプレ化
- 商品情報は短く、曖昧さを残さない
- 撮影指示はカメラマンに頼むつもりで
- ネガティブプロンプトでノイズを減らす
今日やるなら、上の例をコピペして、商品名と色だけ変えて1回生成してみてください。そこから「背景をもう少し暗く」「余白もっと」「光を柔らかく」みたいに、撮影ディレクションっぽく直すと一気に楽しくなります。
参考リンク
- How to Write AI Image Prompts for Your Brand Photoshoot(Manus Blog)
- The 70-Person AI Image Startup Taking on Silicon Valley’s Giants(Wired AI)
Photo by Vitaly Gariev on Unsplash

